2010年 09月 19日 ( 2 )

ロースクールと司法試験

大山です。

私は早稲田のロースクールの出身です。

ロースクールは司法試験予備校ではありません。しかし,ロースクールに行かないと司法試験を受けられません。そして,司法試験に受からないと法曹,弁護士や裁判官や検察官にはなれません。

ここに大きなジレンマがあります。

ロースクールを卒業さえすれば,ほぼ全員が司法試験に合格し,法曹となれるという当初のビジョン通りなら何の問題もないのです。しかし,現実は,ロースクールを卒業しても,合格率は1回あたり25%で,チャンスは3回までです。

25%というと高い合格率のように思いますが,やってる当の本人からすれば微妙な数字です。少なくともヘラヘラしてても受かるような倍率ではありません。

そこで受験勉強,受験対策をやる。ローにもそれを求める。しかし,ローはそういう機関ではないし,ノウハウもない。そこで予備校に頼る。ローにも予備校にも高い金を費やす。

なんだか悲惨な状況のようですが,解決する方法は簡単なのです。

司法試験の合格率を95%くらいにすればいいのです。これでロー時代は受験勉強などに時間を費やさず,実務家として必要な技量を習得に当てられます。

そうする方法も簡単です。合格者数を年間7000人にするか,受験者数を年間2500人にするのです。

前者は無理です。3000人ですら無理だということが今年の結果を見れば分かります。

後者はどうか。ロースクールを減らせばいいのですが,いまさら無理でしょう。いくつかは自然淘汰されるでしょうが,年間の定員を全国で3000人程度にするのは無理な話でしょう。

そんなこんなでジレンマを抱えたまま,解決方法もなく,ダラダラと先延ばしになるのです。



にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ  人気ブログランキングへ
by oyama-law | 2010-09-19 21:13 | ロースクール
大山です。

ローのときの後輩からこのブログを読んでいるというメールをもらいました。どうもありがとう。

その後輩氏から「修習生の就活についても何か書いてくれ」とリクエストがあったので,就職活動について少し。

このブログは一般市民の方向けという位置づけですが,今回は修習生向けとなりそうです。もっとも,市民の方にも「修習生の就職活動ってこんなんか」と思っていただければ幸いです。

とはいえ,私の話だけではそんなに役に立たないと思いますので,継続的に同期に取材をして,書いていきたいと思います。その第1回として私の経験から。

修習生の就職は非常に厳しいと言われており,私もそう思います。すでに受け入れる余地がないというのは事実でしょう。

ですが,「積極的に受け入れたいわけではないが,そういう話になれば受け入れてもいい」という事務所はあると思います。

私の友人は,修習先に就職したのですが,私は彼から「うちの修習先は新人を取る気がないようで,自分自身もそう言われた」と聞いていたんです。それが最後にはそこに就職したわけです。

私も同じような感じで,ボスは新人なんか取るつもりは全くなかったようです。ボスは35期ですから,弁護士歴30年弱のベテラン弁護士です。そのベテランの最初の弟子が私なのですから,ボスにとっては新人を取るというのは予定外の事態だと思います。当然公募ではありません。

公募の事務所に履歴書を送りまくるという王道ともいうべき活動はすべきでしょう。

それ以外は,アンテナを張り巡らせておく。コネがあるなら,どんな小さなコネでも使ってみる。

インターネットで住所の分かる事務所に「採用のご予定はありませんか」という趣旨の手紙を送り続けるという方法も聞いたことがあります。それが奏効したという話までは聞いたことがないので,お奨めはしませんが,そういうことをしている人もいるようです。

修習生の就職は厳しいと思いますが,諦めたらそこで終わりなのは司法試験と同じです。

また情報を収集して,なるべく有益な情報を提供できればと思います。

なお,私に直接「就職先を世話してくれ」と仰られても,ペーペーの私にそんなルートはないので,ご勘弁を。



にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ  人気ブログランキングへ
by oyama-law | 2010-09-19 13:41 | 司法修習